CORSAIR は昨年、ARGB AIO CPU クーラーの NAUTILUS RS シリーズを発売しました。こうしたオールインワンクーラーは、CORSAIR の iCUE ベースの AIO よりも低価格ですが、同じコアコンポーネントを使用して高性能かつ効率的に冷却でき、さらに ARGB を使用してファンを制御することも可能です。
これはつまり、CORSAIR のエコシステムに依存することなく、ASUS Aura Sync、MSI Mystic Light、ASRock Polychrome RGB、GIGABYTE RGB Fusion などのソフトウェアを使用して、マザーボード照明との互換性を向上させることができるということです。ただし、NAUTILUS RS クーラーには CapSwap モジュールとの互換性がなかったため、ハードウェアのモニタリングやミーム使用など、さまざまな用途に使える LCD スクリーンへのアップグレードはできませんでした。
幸いなことに、その問題が解決しました。NAUTILUS RS LCD は、ファンの PWM 標準をサポートするだけでなく、LCD スクリーンを iCUE で制御できるという、両方の利点を兼ね備えています。それでは、詳細を見てみましょう。
| NAUTILUS 240 RS LCD | NAUTILUS 360 RS LCD | |
| 色: | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト |
| 寸法: | 276mm x 120mm x 27mm | 396mm x 120mm x 27mm |
| 冷却板の素材: | 銅 | 銅 |
| ラジエーターの素材: | アルミニウム | アルミニウム |
| 内蔵ファン: | RS120 ファン x 2 | RS120 ファン x 3 |
| ファン軸受: | 磁気ドーム | 磁気ドーム |
| 最大ファン速度: | 0 ~ 2,100rpm ± 10% | 0 ~ 2,100rpm ± 10% |
| ファンの寸法: | 120mm x 25mm | 120mm x 25mm |
| ファンの風量: | 13.3 ~ 72.8CFM | 13.3 ~ 72.8CFM |
| ファンの静圧: | 0.20 ~ 4.15mm - H2O | 0.20 ~ 4.15mm - H2O |
| ファンの騒音レベル: | 10 ~ 36dB(A) | 10 ~ 36dB(A) |
| チューブの長さ: | 400mm | 450mm |
| チューブの素材: | スリーブ付き低浸透ゴム(黒) | スリーブ付き低浸透ゴム(黒) |
| 対応ソケット: | AMD:AM5、AM4 | Intel: 1851、1700 | AMD:AM5、AM4 | Intel: 1851、1700 |
| 保証: | 5 年 | 5 年 |
PWM は最も広く利用されているファン制御方法の 1 つであるため、ほぼすべてのマザーボードでサポートされています。それだけでなく、近日発売予定の FRAME 5000D のようなケースでは、PWM で制御する照明が内蔵されるのが一般的になりつつあります。
つまり、NAUTILUS RS LCD は、1 つのメーカーにこだわったり、システム内のコンポーネントを定期的に交換したりする必要のない場合に最適な CPU クーラーです。また、システムでさまざまなメーカーのコンポーネントを混合して使用することも可能です。
ポンプ速度も、マザーボード上の CPU_FAN ヘッダーを介して PWM で制御します。これにより、CPU の温度に直接反応させてポンプの速度を上げたり下げたりできるため、常にシステムのニーズに応じた冷却が可能です。
NAUTILUS RS LCD の冷却板は、わずかに凸状になっています。CPU は一般的にフラットであることを考えると、これは一見違和感があるかもしれません。しかし、冷却板が静止状態でわずかに凸状であることにより、取り付ける際の圧力によってプレートが押し下げられ、CPU とぴったり合う平坦な形状になります。
微細な隙間は、あらかじめ塗布された熱伝導グリスによって埋められます。前述の取り付け圧力が加わったときに、このグリスがムラなく全体に行き渡ります。
最後に、従来の NAUTILUS RS クーラーと異なる点は、2.1 インチ IPS LCD スクリーンが内蔵されていることです。このスクリーンには、さまざまなものを表示できます。iCUE をインストールすることで、静止画像、GIF、重要なシステム情報などを表示可能です。iCUE の画面構築機能を使用すれば、これらすべてを組み合わせることも可能です。これにより、さまざまな画像や情報ソースを重ねて表示することができます。
さらに、取り付け角度が特殊で画面の向きが変になってしまっても、問題ありません。iCUE を使って、正しい向きになるよう反転させるだけです。ケースに AIO を取り付けるスペースが 1 つしかない場合でも、これなら簡単です。
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